ディズニー映画は、童話を題材にしたものが多くあります。
シンデレラや、白雪姫、美女と野獣などは原作の童話があることは、皆さんご存知でしょう。
ディズニーは大筋を変えることはありませんが、少し内容が変わっていることもあります。
ディズニー映画「アラジン」も「アラジンと魔法のランプ」をモチーフにつくられています。
今回はディズニー映画「アラジン」の時代背景や、アラジンの出身国などについて推測していきたいと思います。
公式からの発表がないため、あくまで予想となりますので、ご了承ください。
アラジンの時代背景について
ディズニー映画「アラジン」はいつ頃の話なのでしょうか。
公式に発表はありませんので、原案となった物語から、年代を探っていきたいと思います。
ディズニー映画「アラジン」は「千夜一夜物語」の「アラジンと魔法のランプ」を題材にしています。
まず「千夜一夜物語」とは、イスラム世界における逸話集です。
ペルシャの王の妻が毎夜、何かの物語を王へ語っている形をとって書かれています。
英語版では「アラビアンナイト」として広く知られています。
では、なぜ王の妻は毎夜、物語を語るのでしょうか。
実は妻は殺されないように、王へ毎夜話を聞かせているのです。
このシャフリヤールという王は、最初の妃に浮気されてしまい、その妃と奴隷の首をはねます。
その後、毎晩一人の女性を連れてこさせて、翌朝にはその女性を殺すようになってしまうのです。
この王の行いに困った大臣は、娘のシャハラザードを王の元へ連れていきます。
そして、シャハラザードは王へ古今の物語を夜通し語り始めるのです。
国中の娘たちを救うため、また自分の命を守るために「続きはまた明日」、「明日はもっと面白いお話です」と王が次々に聞きたくなるような話をし続けます。
そのシャハラザードが語るいくつもの逸話が書かれています。
船乗りシンドバットの冒険も、「千夜一夜物語」でシャハラザードが語る物語の一つです。
また「開け、ごま」の台詞で有名な、アリババと40人の盗賊のお話。
その他にも、鬼神がでてくる魔法の話や、王子や姫の恋の話など、様々な話があります。
その中の「アラジンと魔法のランプ」がディズニー映画「アラジン」の題材になりました。
この「千夜一夜物語」が書かれたのは、だいたい800年ごろとされています。
そのため、「千夜一夜物語」に合わせていると考えると、800年ごろの話と推測されます。
ちなみに、ディズニープリンセスの物語は主に、1500年〜1800年代とされています。
それと比べると、ディズニー映画「アラジン」はだいぶ昔の話なようです。
どこの国で何人なの?
まずは、原案となった「アラジンと魔法のランプ」を簡単にご紹介します。
中国で母親と2人で貧乏暮らしをしていたアラジンは、叔父を騙る魔法使いにそそのかされて、魔法のランプを手にします。
ランプをこすると魔人があらわれ、願いを叶えてくれ、アラジンは大金持ちになり、皇帝の娘と結婚します。
しかし、魔法使いはランプを奪い取り、皇帝の娘を連れて行ってしまいます。
アラジンは指輪の魔神の力を借りて、魔法使いからランプを取り戻します。
そして、魔法使いを退治して、皇帝の娘と共にかえってきます。
以上が、ディズニー映画「アラジン」の原案となった「アラジンと魔法のランプ」のあらすじです。
原案の「アラジンと魔法のランプ」は、中国が舞台になっていたとは驚きです。
しかし、ディズニー映画「アラジン」の舞台は、中国ではないように思いませんか。
では、ディズニー映画「アラジン」はどこの国の話なのでしょうか。
ディズニー映画「アラジン」の舞台は、砂漠の王国アグラバーとなっています。
こちらは、もちろん実在はせず、架空の国です。
ディズニー映画「アラジン」の中には、アラビア語が登場します。
「サラーム」という挨拶は、アラビア語のため、アラビア語を使う国ということが推測されます。
アラジンやジャスミンたちの服装からは、イスラムの国のような印象を受けます。
次は、ディズニー映画「アラジン」で登場する王宮の形に注目してみます。
ジャスミンの住む王宮はタージ・マハルと、とてもよく似ています。
そして、タージ・マハルのある都市は、インドにあり、アーグラといいます。
アーグラとアグラバー、言葉の響きが少し似ている気もします。
こちらの都市を参考にした可能性もあると思われます。
このことから、アグラバーはインドとイスラムの国々を合わせて作り出した架空の国という可能性が高いと思われます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ディズニー映画「アラジン」の時代背景、どこの国の話なのかという謎を推測してみました。
あくまでファンタジーのお話なので、時代や国など考えなくても楽しめます。
しかし、また違った目線で作品を楽しむことができ、面白いと思います。この機会に、あらためて原案となった物語を読んでみては、いかがでしょうか。