毎週楽しみにしていた「獣になれない私たち」がついに終わってしまいました。毎回、ドラマの中で繰り広げられるたくさんの展開に「最終的にはどうなってしまうのだろう?」といつもワクワクして見ていました。
最終回が終わり1番に感じたことは、これまでの過程の展開があまりにも衝撃すぎて、最終回への期待が大きすぎてしまっていたせいなのか、最終回の展開的には驚きが少し薄れてしまった印象がありました。むしろ「モヤモヤな感情」の方が大きくでてしまい、終わったあとは「謎」ばかり残ってしまいました。
モヤモヤでつまらない?
結果としては、晶(新垣結衣)は一皮むけて自分を殺す人生から脱皮することができ、新しい恋愛は恒星(松田龍平)とでした。一時期は、晶と京谷(田中圭)がよりを戻すかも!という期待もありました。
京谷もおいていかれがちでしたが、最終回ではしっかり晶に気持ちを伝えることができていたので、変わることができた?とも思いましたが、結局はフラれてしまい、婚活に励んでいるシーンで終わってしまいました。
朱里(黒木華)は、新しい仕事を見つけた先は三郎(一ノ瀬ワタル)が働いているラーメン屋で、三郎と仲良さげにしているシーンもありました。
結果としては、「あぁ、そうなったんだ」というのはわかりましたが、正直、スッキリ!というような内容ではありませんでした。唯一、「自分らしさ」を殺さずに変化がなかったのは呉羽でした。
ドラマのラストシーンでも、晶と恒星が一緒に行った教会の鐘は本当に鳴ったのか?それとも晶が素直な気持ちを告白し、鐘が鳴らなくても一緒にいることはできるのか?という問いの瞬間に2人の中で鐘がなったのか?いまいち良くわからないままでモヤモヤで終わってしまいました。
手を繋いでいたので、一緒になったことはわかるのですが、展開としてはとってもモヤモヤが残る最終回でした。結局のところ、晶も恒星も出会いによってこれまでの人生から脱皮ができたということはわかるのですが・・・
続きはあるの?
この終わり方からの続編を書くとするならば、その後の晶たちの生活を描くことしか思い浮かびません。
付け足して書くとしたら、晶がやめた会社(ツクモ・クリエイトジャパン)のその後、というようなところだと思うので、こここからまた「新たな展開」というのも厳しいと思いますし、主人公の視点をまた別の人物に置き換えないと続編というのは正直難しそうに感じます。
また、ラストシーンのモヤモヤのせいか、続編がもしあった時の視聴率の方も心配になってくるところです。
個人的な感想としては、個人差はありますが、ドラマの面白いところは初回から最終回にかけて、数々の展開に面白さを感じ、最終回での「オチ」の部分で一気にそのドラマの良さが存分にでるからこそ「面白いドラマ」で終わるとおもうのですが、「獣になれない私たち」は、とってものめり込んでしまうくらいに楽しいドラマではあったのですが、最終回の展開よりも、このドラマが始まってから最終回にむけての「過程」の方がとても面白かったと思います。
キャストの皆さんもとても大好きなので見ていてとても楽しかったですが、毎週放送を楽しみにしていたこともあり、今回の最終回ではモヤモヤな部分があまりにも多すぎてしまったので、そこに関してはちょっと残念に思ってしまうところもあります。
もし、続編がいつか出る事があれば、もちろん見たい!とも思います。むしろ続編としての展開の方が「どんな内容で描かれるのか?」という部分がとてもワクワクをそそり、想像や期待も大きく膨らむので楽しみです!