耳をすませばのおじいさんを解説!恋人は誰なの?

雫の運命を大きく変えるキーパーソン、天沢誠司のおじいさん。話がわかりそうで、真剣に向き合ってくれて、こんなおじいさんが身近に居たらいいなあと憧れます。

中学生の雫を、一人前の人に対するように話してくれて、それでいてまだ子どもの部分もあることを忘れないでいてくれる、優しいおじいさん。

 

そんなおじいさんですが、過去に辛い別れを経験しています。おじいさんはどんな人生を生きてきたのでしょうか。

おじいさんが切り回している「アトリエ地球屋」も、とても落ち着くたたずまいです。

それからお家の作りが、遠くまで景色を見渡せて、居心地よさそうです。おじいさんの人柄でしょうか。

おじいさんについて、恋人について、見ていきましょう。

 

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おじいさんの経歴

おじいさんの名前は西司朗と言います。

若い頃にドイツに留学して、恋人ルイーズに出会います。

 

留学期間が終わり、二人はまたの再会を、お互いに心に誓って別れました。

けれどその後戦争が起こります。

戦争が終わって、司朗はルイーズを探すためにドイツに行きましたが、結局再び会うことはできませんでした。

 

司朗のその後の人生はよくわかりませんが、孫の誠司がいるので、結婚していますね。

誠司とは名字が違うので、おそらくは誠司のお母さんが司朗の娘なのでしょう。

司朗がバロンを大切にしていることを、孫の誠司も知っているくらいですから、奥さんはきっと司朗の恋のことも知った上で、結婚したのではないかと思います。

 

地球屋をいつから始めたかはわかりません。

私はなんとなく、バロンがいたから、いつかバロンが恋人に会えるように、地球屋を始めたような気がします。

そういえば年代物の仕掛け時計を修理していましたね。

職人であることを誇りに思っている様子がうかがわれて、かっこいいと思います。

 

よくわからないのは、司朗のお仕事です。

地球屋にはオルガン(ピアノ?)があって、バイオリン作りの教室もあって、司朗もチェロが弾けて、音楽仲間もいます。

音楽が趣味だとしても、かなりの腕がありそうです。

 

店名に「アトリエ」とついているのも、意味深ですね。

アトリエというからには、何か物づくりをしている感じです。

そもそも司朗は、何を勉強するためにドイツに留学したのかな、などと想像が広がります。

 

恋人となにがあった?

司朗の恋人はルイーズと言います。ドイツに留学していた時に出会っています。

 

留学期間が終わり帰国間近という時に、司朗は町のカフェで猫の人形バロンを見つけました。

メランコリックなたたずまいに惹かれて、どうしても欲しいと思ったのですが、店主が言うには、バロンには恋人の貴婦人の人形がいて、その人形は修理に出している、バロンは恋人を待っているのだから、引き離す訳にはいかないとのことでした。

 

司朗は仕方なくあきらめようとしますが、ルイーズが、その貴婦人人形は自分が預かると言い出しました。

それは、いつかバロンと恋人の貴婦人が再会させるために、司朗とルイーズの再会の願いであり誓いでした。

店主は、ルイーズの願いを受けて、貴婦人人形が戻ってきたらルイーズに渡すと約束します。

 

けれど、戦争によって司朗とルイーズは、再会がかないませんでした。

婦人人形の行方もわからないままでした。

ルイーズを探しに行ったのに会えなかった司朗は、さぞかし悲しかっただろうと思います。

 

でも、その経験があるからこそ「アトリエ地球屋」と司朗には、出会いを大切にする雰囲気があるのではないかなど思います。

 

おじいさんが雫にたくす夢

司朗がうたた寝をしていて、ルイーズと夢で再会、雫をルイーズと重ね合わせるシーンがあります。

また雫が初めてバロンを見た時に「ずっと前から知っていたみたい」と言うシーンもあります。

一説では、雫がルイーズの生まれ変わり、という話もあるようです。

 

雫がルイーズの生まれ変わりかどうかはわかりません。

けれど、雫の純粋さや素直さが、司朗に何かしらの懐かしさや愛おしさを感じさせたのは、間違いないと思います。

司朗が惹かれたルイーズは、そういう女性だったのかもしれませんね。

 

同時に司朗は、誠司の夢をただ一人応援している存在です。

その孫の誠司と心通わし、誠司と同じように夢を追う雫のことも、かわいく思えたことでしょう。

 

司朗は、雫の物語の最初の読者になり、雫のことを「荒削りの原石」と呼んでくれます。

それは、才能を認めたとか力があるとか言われるよりも、雫にとって一番言ってもらいたい言葉だったことでしょう。

夢を見て夢を追えばいいんだよ、という後押しの言葉だと思います。

 

まとめ

西司朗という名のおじいさん。

こんな人が身近にいたらいいなあと私は思います。私が小さかった頃にいて欲しかったな、と。

おじいさんがいるから、誠司も雫も安心して夢を追えるのです。

 

その夢は叶うかもしれないし、叶わないかもしれません。

けれど夢を追いかけた時間があった事実は、いつまでも残ります。

大人になった私は、おじいさんのように、誰かの夢の後押しができるといいなあと思います。