「風の谷のナウシカ」のユパ様。映画ではある意味ストーリーテラーを務めているキャラクターです。
ユパ様の本名はユパ・ミラルダといいます。設定では45歳となっています。
意外に若いのです。
髭が真っ白なので、もっとお年寄りに見えますね。そういえばしゃべり方も結構お年寄りっぽいです。
そして帽子を取るとモヒカン頭、というのはなかなか衝撃でしたね。
なぜモヒカンなのでしょうか。ユパ様はかっこいいのに髪型がダサいという噂もあります。
ユパ様については、簡単な設定しか公表されていないので、詳しいことはよくわかりません。なので、あくまで私の推測をもとに、ユパ様について考察したいと思います。
ユパ様の経歴
ユパ様の経歴については、まったくと言っていいほど参考資料がありません。
わかっているのは、風の谷の族長ジル、つまりナウシカの父とは旧友で、ナウシカが師と慕う人物であること、腐海辺境一の剣士であること、にもかかわらず争いを好まない人格者で人望も厚く、風の谷で生まれた子ども達の名付け親をしていることくらいでしょうか。
また腐海の謎を解くために、トリウマのカイとクイと共に旅を続けていて、各国の文化や歴史にも造詣が深いということもわかっています。
映画で、ナウシカがトルメキア軍に同行するために、密かに作っていた植物園の水を止めるシーンがありますね。
ユパ様はその植物園を見て、ナウシカが自分よりはるかに腐海の植物に精通していることに驚きます。
原作の中でも、ユパ様の人物設定は変わりません。
原作では、風の谷の危機が去った後、ユパ様はナウシカこそ腐海の謎を解き、世界を救うキーパーソンであることに気づきます。
けれどナウシカは風の谷に戻らず、志願してトルメキア軍と行動を共にします。
父のジルはナウシカを手助けするために、ユパ様についていってもらうよう依頼します。ユパ様とアスベルは、ナウシカを追って南に向かいます。
ナウシカを追って旅をするユパ様は、ドルク同士の争いに巻き込まれますが、ナウシカを青き衣の救いの主と信じるマニ族の僧正に助けられます。
そしてその場に居合わせたアスベルと共に、ナウシカの後を追います。
その旅の中でユパ様は、トルメキア軍とドルク達との休戦交渉に力を貸しますが、話が伝わらないまま攻撃を受けると思ったマニ族の女に爆弾を投げられ、左腕を失います。
それでも必死に交渉を続けます。
そして襲われたクシャナをかばって命を落としますが、その行動がマニ族の僧正の「戦いをしてはならない」という意思を伝えます。
クシャナには、血による清めを与え「王道こそそなたにふさわしい」との言葉を残して。
ナウシカが救ったマニ族のチククという少年が、ユパ様とクシャナ、マニ族をつなぎ、「友だちになろう」とクシャナに手を差し伸べ、休戦となります。
クシャナの兄達に捕らえられていたナウシカは、すべてを感じ取り、ユパ様の最後の「進め いとしい風よ」とのメッセージを実行すべく、巨神兵とともに運命の地に向かうのですが、ここを広げると違う話になってしまうのでひとまず置いときまして。
いずれにせよユパ様がいなければ、「風の谷のナウシカ」ほ成立しない、ユパ様はそんなキーパーソンなのです。
髪型がダサい?
ユパ様が帽子を脱ぐと、その下から現れるのはなぜかモヒカン頭です。
この髪型がダサいと言われています。そうですね、ダサいと言えばダサいかも。
でも真っ白な髭のユパ様の、唯一若く見える瞬間でもありますね。
なんでモヒカン頭にしてるの?という疑問には、わからないとしか言いようがありません。
一説によると、昔ユパ様が大怪我をして、助けてくれた村で長期間療養していたことがあり、その村はみんなモヒカンで、ユパ様も寝ている間にモヒカンにされていたそうです。
ユパ様はその村の人々への感謝として、そのままモヒカン頭で通している、などという話もありますが、どうなのでしょうね。
私の考えでは、あの髪型なら帽子をかぶれば頭が守れるし、腐海を旅するには便利でいいかも、と思います。
きれいな水が少ない土地なので、髪が長いと腐海の毒が染みついてしまいそうですよね。
ではあの髭はどうなんだ、とも思いますが、それもきれいな水がないから、髭剃りにはもったいなくて使えない、と考えることにしましょうか(笑)。
妻子はいるの?
ユパ様に妻子はいるのでしょうか。私はいないのではないかなど思います。妻子がいたら、腐海の謎を解く旅に出るなんてできませんよね。
なぜなら安全なところなどどこにもないのですから、安心して妻子を置いておける場所がないと思います。
妻子を置いて旅に出るくらいなら、ユパ様なら妻子を連れて行きそうに思います。
ただ、腐海の謎を解こうと思ったきっかけは、家族に不幸があったからかもしれませんね。そう考えると、ユパ様の強い使命感にも頷けるように思います。
家族がいないユパ様にとって、風の谷は旧友がいてかわいい弟子がいて、自分を慕ってくれる人々がいる、安らぎの場所なのかもしれません。
まとめ
ナウシカの原作漫画は全七巻ありますが、映画はその第二巻あたりまでのエピソードで構成されています。
映画ではユパ様は、物語の語り手という感じですが、原作ではナウシカを動かす大きな大きなキーパーソンです。
もしよろしかったら、原作も読んでみてください。ユパ様の生き様、かっこよさ、あらためて感じるかもしれません。
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