2018年3月に公開されたディズニーピクサー19作目の長編映画であるリメンバー・ミー。
「泣けるという感想を見るけどどんな内容なの?」
「映画館で見たけど内容がよく分からなかった」
など、これからリメンバー・ミーを観ようかなと思っている方はもちろん、一度リメンバー・ミー観た方にも必見です。
リメンバー・ミーの内容とギターを持っているガイコツのヘクターについてまとめました。
ヘクターの正体について
1年に1度死んでしまったご先祖様が家族に会いに来る死者の日。
主人公のミゲル・リヴェラは、ひょんなことからご先祖様が住んでいる死者の国に迷い込んでしまいます。
死者の国でミゲルが出会ったのがガイコツのヘクターです。
死者の国に住んでいる陽気なヘクターは、ミゲルが死者の国から帰れるように手助けをしながら行動を共にしていきます。
優しくミゲルの手助けをしていたヘクターは、実はミゲルの高祖父だったのです。
ミゲルは父親の顔だけがない家族写真を持っており、憧れのミュージシャンであるエルネスト・デラクルスこそが自分の高祖父だと思っていました。
しかし、ヘクターがミゲルと対立した時に伝えたのは「デラクルスは自分が作詞作曲した曲を盗んだ」ということ。
今までデラクルスが発表してきた楽曲は全てヘクターが作ったものを盗作していたのです。
そして、ミゲルと共に洞窟の泉に放り込まれたとき、自分の娘にずっと会いたかったが、会えずにいたことを打ち明けます。
その娘がミゲルの曽祖母ココ・リヴェラです。
ヘクターは生前、デラクルスとコンビで活動をしていましたが、故郷に置いてきた家族に罪悪感を感じ、戻ることを決意します。
しかし、デラクルスはヘクターと活動することを望み説得するも、ヘクターの意思は変わりません。
デラクルスは「せめて最後に乾杯してくれ」とヘクターに頼み、了承したヘクターは飲み物にデラクルスが毒を入れたことを知らず、そのまま死んでしまったのです。
最後はデラクルスの悪事が世に知れ渡り、ヘクターの功績が讃えられ、無事に死者の国でココと再会することができました。
イメルダとの関係について
ミゲルが生まれる前からリヴェラ一家の掟として「音楽禁止の掟」を立てたママ・イメルダ。
作中で何かとヘクターを毛嫌いしているイメルダは、ヘクターと夫婦関係になります。
音楽好きな共通点で出会い、結婚をしたヘクターとイメルダですが、ヘクターがデラクルスに毒殺されたことはイメルダは知らず、音楽のためにヘクターは自分と娘を捨てたとイメルダは勘違いしていました。
ヘクターに対して怒りの感情を持っていたイメルダは、リヴェラ家に「音楽禁止」という掟をつくり、死んだあともヘクターと音楽の嫌悪感は残ったままでした。
しかし、ヘクター自身がデラクルスに毒殺された真相を打ち明け、リヴェラ一家と和解し、イメルダも真実を知った際、デラクルスに出会ったイメルダは「よくも私の最愛の夫を殺したわね!」と怒りをあらわにしています。
ヘクターに捨てられたと思っていたイメルダですが、怒りの感情を持ちながらもずっとヘクターのことを愛していたのです。
その後もヘクターとイメルダは一緒に行動することが多くなり、ヘクターに対する怒りの感情が薄れていったイメルダは、1年後の死者の日にヘクターとの仲が修復されました。
歩き方が変?
ヘクターの特徴といえば、ちょっと変わった歩き方です。
一度リメンバー・ミーを観た方も疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。
作中でミゲルがヘクターの歩き方を真似しているとき、ヘクターは冗談めいたように「やめろよ」と言っているシーンもあります。
なぜヘクターの歩き方が変なのか、その理由としては、死者の国では見た目が違えどガイコツだらけです。
その中でもそれぞれのガイコツに個人差を持たせるために、ヘクターは「骨折をしている」という設定があります。
骨折している設定についてあまり作中では語られていませんが、ヘクターが歩く際にかばっている左足をよく見ると包帯のような布が巻かれているのです。
ヘクター以外も細かな設定のあるガイコツがたくさんいます。
他にもどのようなガイコツがいるのか、探しながらチェックしてみてください。
ヘクターはかっこいい?
陽気で可愛らしい見た目のヘクターですが、作中ミゲルに「ハンサムだろ?」という場面があります。
このセリフは、ヘクターは生前の自分の写真を持っており、その写真をミゲルに見せた時に発せられたセリフです。
生前のヘクターは、困り眉が特徴的でありながらも、端正な顔立ちで爽やかな青年でした。
ちなみに、ヘクターの前歯は1本だけ金歯が生えていますが生前からあるものです。
ヘクターが生前使用しデラクルスが盗んだギターのヘッドの部分に描かれたガイコツの絵にも、1本だけ金歯があります。
また、ヘクターのかっこよさは見た目だけではありません。
ヘクターが家族を置いて出て行く前に作った曲「リメンバー・ミー」は、娘でありミゲルの曽祖母であるココに捧げた曲です。
認知症が進行していくココがヘクターを忘れてしまいそうなとき、ミゲルが弾き語りした「リメンバー・ミー」でヘクターのことを思い出します。
ずっとココに会いたいと願っていたヘクターは思いは、自分が捧げた「リメンバー・ミー」という曲で繋がっていたのです。
まとめ
リメンバー・ミーに登場する陽気なガイコツのヘクターについて、いかがでしたか?
気さくな性格の裏にある繊細さや孤独、優しさがヘクターの魅力です。
内容自体も家族愛や友情について改めて考えさせられるものになっています。
リメンバー・ミーのDVDとBlu-rayは2018年7月18日に発売されており、同時にレンタルも開始しています。
この記事を読んでリメンバー・ミーが気になった方は是非観てみてください。