アイリーンアドラーって何者?映画と原作から解説!

シャーロックホームズが唯一愛した女性と言われるのが、アイリーン・アドラーです。

あの頭の切れるシャーロックの心を射止めたのですから、相当美人で聡明な人そうですよね。

今回はアイリーン・アドラーについて紐解いていきたいと思います。

 

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アイリーンアドラーについて

アイリーン・アドラーは、イギリスの推理小説シャーロック・ホームズ(コナン・ドイル著)に登場する架空の登場人物です。

短編「ボヘミアの醜聞」に登場し、アメリカ生まれの元オペラ歌手で、ただ1人探偵ホームズを出し抜いた女詐欺師、と評されています。ポーランドのワルシャワ帝室オペラに所属していて、当時皇太子だったボヘミア国王と関係を持ち、別れた後に写真をネタに脅迫するほどのワルです。

シャーロックとは正反対の人間そうですね。笑

弁護士のゴドフリーノートンと結婚し、偶然ボヘミア国王からの依頼で彼女を調べて、結婚式場まで追跡していたホームズに立会人になることを依頼しました。

 

ホームズとの関係は?

前述の結婚式の立会人を務めた時に、アドラーから礼金として受け取ったソプリン金貨を大切に手元に残していたり、女性嫌いで知られるホームズが、「あの女性(ひと・the woman )と呼んでいたりして、ある意味ライバル的でもあり、女性としても意識していたように見られますね。

また、後年幾つか出版されたホームズもののパロディ小説には、実は2人は恋人同士として描かれたり、シャーロックとアドラーの子供が主人公となっているものまであります。

 

直接的ではないですが、日本でわかりやすい影響があるキャラクターは、古くは、”ルパン三世”の峰不二子、最近なら “名探偵コナン”に登場する科学者・宮野志保の「灰原哀」という偽名はアドラーから思いついたものだと、作者が明らかにしています。

他にも探せば沢山影響されたキャラなどは出てきそうですね。

 

ドラマ・映画・原作での違いは?

シャーロック・ホームズは、本当に数多くのドラマや映画が古今東西ありますが、アイリーンの描かれ方は幾つかの解釈がなされています。

ここでは、最初の入口として、NHK-BSでもシーズン4まで放送されているBBCの「SHERLOCK」と 、ようやく2020年に3作めの公開が決定したばかりの、映画版ガイ・リッチー制作の「シャーロック」シリーズに絞って紹介します。

 

まず原作では、意外にも前述の「ボヘミアの醜聞」一本だけしか登場していません。

ホームズを翻弄して彼も推理の裏をかかれっぱなしというくらい完全に見切った唯一のキャラだったせいもあり、コナン・ドイル自身も後年、その長大なシリーズの中でも一、二を争うぐらいここまで彼女がサブキャラとして研究されるとは夢にも思わなかったかもしれませんね。

本編最後では、意外なほど、あっさり姿を消してしまいます。

ちなみに原作者のコナン・ドイル自身がアイリーン・アドラーのモデルにしたといわれる、最有力の実在の人物は、2人います。

1人は当時のロンドン社交界に咲いた、リリー・ラングトリーという、イギリスとフランスの間にある、ジャージー島生まれの女優です。英国王室史上で指折りの、お目付役の個人秘書官をつけられるほどのプレイボーイ、エドワード7世の101人の愛人の1人 で、出席したパーティでの様子が絵葉書で出回るほどの上品なルックスとスタイル。(映画のレイチェルは、こちらがモデルかも?)

自身も既婚者なのに、ヨーロッパ中を巡業で渡り歩き、あちこちで各界の名士たちと浮名を欲しいままにする相当なプレイガールでした。

また、ローラ・モンデスというアイルランド出身の今でいうバーレスク・ダンサーが2人めの候補。

ドラマ版のララのモデルは 断然後者がハマりそうですね。ホームズが太刀打ちできないほど知的で、なおかつ、こちらもドイツのルートヴィヒ国王の愛人になるほどのルックスとスタイルを併せ持っています。

やんちゃざかりの王室プレイボーイを手玉にとる女優も、ヨーロッパ中を放浪するバーレスク・ダンサーも、社会の表舞台も舞台裏も自在に行き来できるいわゆるスパイとしてはこれしかない、という設定なのは、さすがですね。

ドラマ版(シーズン2の1話)は 原作”ボヘミアの醜聞”を思い切りモダンに振り切った解釈に注目!なんと風俗嬢をしている設定で、ララ・バルファーがヌードまで披露してアイリーンの度胸の良さと、女性としての魅力を見事に演じてましたね。

BBCには、オンエア後に苦情が殺到したぐらいです。彼女もシャーロックの頭の良さに、惹かれたからこそ、自身のすべてをフル稼働してホームズを思うがままにしたいんだろうなっていうのが短い時間で、見事に伝わってくる仕上がりでした。

 

一方ガイ・リッチーの映画版でのレイチェル・マクワダムス扮するアイリーン・アドラーはというと、また違ったキュートさがある、時代を飛び越えて2010年代も充分目を惹くルックスを武器にした神出鬼没なスパイという、原作に忠実な設定でした。

1では、主役の2人を食ってしまうぐらいの武闘派なアクションシーンも 見事にこなしてましたね。

2では、冒頭しか出番がなかっただけに、2年後に公開の3ではストーリーそのものも勿論ですが、どんな新たなアイリーン・アドラー が見られるのか、今から愉しみですね!